会長挨拶

第27回 日本病院総合診療医学会総会会長安武 正弘

第27回
日本病院総合診療医学会
総会

会長安武 正弘

日本医科大学付属病院
救急・総合診療センター

「Society 5.0における総合診療」
”General Medicine in Society 5.0”

 この度、2023年8月26日(土)~27日(日)の2日間、第27回日本病院総合診療医学会学術総会の会長を仰せつかることになりました。ここに謹んでご挨拶申し上げます。
 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)もパンデミック宣言から3年以上が経過し、ウイズコロナ・ポストコロナ時代の社会のあり方が盛んに議論されるようになりました。我々は、AI(人工知能)、ロボット、IoT(モノのインターネット化)、ICTの高速化(5G)、ビッグデータの利用などのさまざまな革新的な技術の進歩により、大きな時代の変革期を迎えようとしています。狩猟社会、農耕社会、工業社会、情報社会に続く人類史上5番目の社会「Society 5.0」の到来であり、サイバー空間の積極的な利活用を中心とした取組を通して、新しい価値やサービスが次々と創出され、人々に豊かさをもたらす社会とされています。
 これらの革新的技術の進歩は、医療の世界にも大きく影響し、診断・教育を含めた医療現場への応用が模索され始めています。そこで、今回の学術集会のテーマは、「Society 5.0における総合診療」 と致しました。Society 5.0で総合診療医が果たすべき役割は何かを考える機会にしていただければ幸甚です。
 これまで通り、総合診療で必要な知識・情報の共有、地域医療と病院総合診療の連携、病院総合診療での総合診療専門医の役割などを中心としたシンポジウム、教育講演、症例検討会なども企画する予定です。可能な限り現地でのディスカッションを含めたハイブリッド方式(現地開催およびWeb開催・配信の併用)で行いたいと考えていますので、皆さまのご参加を心よりお待ちしております。